ふたりの女、ひとつの宿命

1936年。裕福な女性スィルヴィアと急速に仲良くなり豪邸に招かれたユダヤ人のイレーン。しかしそこで、不妊に悩むスィルヴィアから自分の代わりに夫との子供を産んで欲しいと頼まれてしまう。



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2023年5月より開催の
<メーサーロシュ・マールタ監督特集>にて本邦初上映。
・・との事。

またこの監督さんの見るぞ~  
からの~  
なんと、ユペールが出とる!Σ( ̄ロ ̄
で、いつものあの女(言い方・・モノリ・リリね)と、
いかにもダブル主演!て感じでビックリしたわ。

そしてあの見覚えある男は・・もしかしてヤノーシュ? 
・・ビンゴ~~( ̄∇ ̄;
役名はアコーシュらしいけど。(笑) と言うか、
彼登場で笑いスイッチも入ってしまって
役名が違うだけでも笑ってしまう自分・・( ̄∇ ̄;
いや~・・それにしても
この監督さんはこの二人がよほどお気に入りだったのか、
単に何らかの契約のせいだったのか(爆)
コンビで見るの三回目なんですけど。
この男優さんの名前=ヤン・ノヴィツキってのも
ついに自分のPCでも自動で出て来る様になったし。(爆)
しかし! 
後で知ったんだけど、彼、家爺(イエジー・スコリモフスキ)の
「イレブン・ミニッツ」にも出てたらしい Σ( ̄ロ ̄
知らんかった~・・ハンガリーでは人気俳優だったのかな?
やはりハンガリーのウィレム・デフォーって事?!(何故) 
モノリの方もやはりハンガリーの杉田〇おる?!(ついでに書いとくw)

それはともかく!

あの女(杉田演じるスィルヴィア)は
どうみてもお金持ちの奥様って感じじゃなかったなぁ。
これはミスキャストなんじゃないのかなぁ(個人的ダメ出しw)
上から目線でいつ暴力ふるうかわからん雰囲気の夫に
北欧のデフォーの方は合ってたと思うけど。(嬉しくない褒め方?)

「覚えてる?二人が初めて会った時を?」 
私「工場ですかね?(違)」(T▽T)
いけない・・
ついまた二人に関してツッコミを・・( ̄∇ ̄;

物語は・・ 
最初、女同士で親密過ぎな気がしたもんだから、
そう言う系の話かと思ったけど、
そこまでの仲からの~・・大きく進行方向変えて来たのが、
女性が舵を取ってますよ的だったけど、
とにかく金持ちの傲慢さ=金のチカラがよく表れてたね~。
とは言え、女と言う立場からすれば、
そこに切なく悲しく感じる部分もあったけれど。

とあるシーン・・ 
落ち着かないイレーン(若き日のユペール神秘可愛い)が
活けてあったお花を挟でパシパシ切るのちょいホラー。
ユペールだから尚更ホラー(笑)・・でもその心境に興味。
最初はあまり触れられないけど後にガッツリな
ユダヤ人と言う立場からも何かしらあったかも?
イレーンが脱ぐ所をドアの隙間?から見てるアコーシュはキモすぎだろ。(爆)
美人なもんだから早々にその気になっとるやないか~い。
なにが「(妻に)俺をみくびるな」だよ。(爆)
しかし、妻がとてつもない金持ちだし、
やっぱね~金のチカラに自分も支配されてる感あったのかな?
普通の女性(と言うのも変だけど)の
イレーンに惹かれるのも解からんではないね。

スィルヴィアは妻扱いされないのがストレスだし・・
イレーンは子を手離したくないし・・
そんな折、ついにナチの手が・・
結局、妻は”子供を手に入れた”けど、
夫と親友は永遠に失ってしまったよね・・。
誰か幸せになれましたか?・・と、つい聞きたくもなるわ・・。

♪人生もう終わりとか言わないで、
そう思ってもきっと新しい事が起こる♪
・・と言う歌唱が皮肉にも印象的。
床にばらけたリンゴの上で愛し合う夫婦・・も、
皮肉と言うかある意味そのまんまで印象的だったけども。(汗)

時代が時代なのもあって、部屋の様子=インテリア、
ファッション、などにも趣があって見ていて楽しかった。
刺繍してる時のイレーンの髪型やファッションはレイア姫みたい。
実フィルムの中に第11回オリンピックでのヒトラーが映ってて、
入場行進での日本も映ってた様な?腕挙げてた?(汗)
このフィルムも後半のガラリと変わる緊迫感にとても効果的だったな。

・・確かあと一本、
この監督さんの映画を録画してると思うんだけど、
さて、主演は誰なのか・・ 
ここまで来たらまたこのコンビじゃなきゃ~ね?
って思い始めてる自分が信じられない今日この頃。。( ̄∇ ̄; 


(監・脚)メーサーロシュ・マールタ 
(脚)コーローディ・イルディコー
(主)イザベル・ユペール モノリ・リリ ヤン・ノヴィツキ 
ベルツェル・ズィタ サボー・シャーンドル


★DVD等は出てない?かも??
せっかくなんで、ユペールの過去作で好きなのを一つ貼っとく~。



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