猟人日記
出張中に一流ホテルと安アパート住いの二重生活をしながら次々とガール・ハントを続け、その成果を日記に綴っていた本田。しかしある日、彼と関係した女性の1人が殺害され・・
ガール・ハント!
・・って言葉、久々聞いたわ~・・昭和!
(※冒頭の粗筋は映画情報サイトを参考にしています)
イマだったら何て言うの?
ナンパ?それも古い?
犯罪によって残された血液をどう調べるか等の
ご丁寧な説明から始まったけど、
当時のまだイマほどには発達してない様子にも逆に興味津々。
物語は、前半と後半とで視点が少し変わり、
前半は女たらしのそのたらし方や関わった女たちの様子など、
後半は殺人事件の真相を追う弁護士や女たらしと関わった女たちの真実など。
主人公がたらしの手口としてフランス男に化けるの、
ギャグみたいで笑った。( ̄∇ ̄;
でも、まんま日本人なはずだけど、
ああやって成りきられると、そう言うニオイ?もしてくる不思議。(笑)
昔の日本女性ってああ言った外国の殿方には弱かったりしたのかな?
でも最初は親切心からってのもあるとは思うし、
なんかそう言うのを利用して騙すってのは嫌な感じよ。
とにかくやってる事は本当に下劣で、女性の敵なのは確か。
だけど、本当に彼が殺人犯なのか?
・・って言われると、それとこれとは全然別の話。
何でも感情で決めつけるのは危険よね。
特に法的には絶対あってはならない事。
彼が女性を訪ねたアパートの水道水が滴り落ちる音が印象的。
そう言えば、玄関で靴を脱いで廊下に上がり各々の部屋へ・・
と言う形のアパートや下宿って昔は普通にあったなあ。
今でもあるのかな?
最初の方で、
自殺した女性は「出会った男と『流浪の民』を歌った」って言ってて、
え、なんでその曲?ベタだし昔っぽいな~(昔だけど)
とか思ってちょっと笑ってしまったんだけど、
ラストシーンでまたそれが流れた時には
グッと来て泣きそうになったわ。( ̄∇ ̄;
いや、この曲しかないっしょ!
流浪の民が全てを語る!
流浪の民一択で!( ̄‥ ̄)ゞ( ̄∇ ̄;
身勝手なこの男の最後には、
ちょっと「ナイトメア・アリー」の主人公が思い出されたりも。
そう言えば、あるシーンで目撃した
トオイメの麗しき歌手は若き日の美輪明宏だよね?
(確認したら、丸山明宏名で載ってたわ)
まあ、みんな若き日の誰々・・だけどさ、
今見るとそれも新鮮で面白かったわ。
弁護士の卵役の十朱幸代も可愛いかった。
【以下ちょい気になった所。がっつりネタバレしてますよ~】
顔のほくろに関しては、
そんな目立つものをわざわざ隠さずにおくのは逆に怪しいって
誰もが気づくと思うし実際そうだったけど、
寝込んでる妻が先に顔のほくろを見せてから
それをファンデで隠す(クリームで取る?)場面は、
先に素顔を見せてから改めてほくろを付けるより
先にほくろがついてる顔を見せてからそれを取る方が
自分が工作しました、犯人は自分です→成りすましです、
と言うのが一瞬で解るからその順番にしたのかな?
見た時はちょっと違和感あったんだけど、
後で考えてみると確かにその方が説得力はある気もした。
(監)中平康 (脚)浅野辰雄 (原作)戸川昌子
(主)仲谷昇 戸川昌子 北村和夫 十朱幸代 小園蓉子
茂手木かすみ 中尾彬 天坊準 三橋敏男 稲野和子
岸輝子 山本陽子 山田吾一 丸山明宏
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