ルルドの泉で

聖母マリアの出現と奇跡の泉で知られる巡礼地ルルド。そのツアーに参加した人々の中に、不治の病で車椅子生活を余儀なくされていたクリスティーヌがいた。




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タイトルからして宗教色が強そうだな~と思ったけど、
ほんの始まりのワンカットからすごく引き込まれた。
その後のあらゆるシーンにも、
まるでクイズの様に色んな意味を考えさせられ、
でもその答えは、見る人によって、
いや、同じ人でもその時その時できっと違うんだろうな、
とも思える、とても興味深い・・好みの作品でした。

昔・・幼い頃に持ってたお気に入りのかるた・・
(多分、教会のバザーで買って貰ったんだと思う。
イラストがすっごく可愛いくて~今も押入れのどこかに・・)
・・の「る」の札(だったかな?)で初めて知ったルルド。
以来、漠然と、何やら不思議な魔法の様な場所???
ってイメージがあったんだけど、実際どんな所かは全然知らなくて。
と言うより、癒しの水が湧き出ると言われる有名な聖地だと言う事を、
もっと大きくなってとりあえず理解してからも、
普段の生活の中でその地について思い出す事は特になかった。

そんな事もあって、
久々の響きルルド・・の物語には最初から興味津々。
しかし・・幼児の頃にイメージしていた不思議な地も、
大人の目で見ると雑念が邪魔してか普通の地に見えるわ・・
いや、まてよ?なんだこれ?ただの観光地やん?(笑)
・・って、まずはちょっぴり現実に引き戻された感じ。
イマドキはねぇ・・どんな場所でもカメラとか入って、
パワスポパワスポって騒いで楽しんで思い出作って、
もしそれで、万が一でもご利益あったらもうけもん~♪
・・って感じなのかしら?

とは言え、ここは歴史ある聖地。
ちゃんとした儀式も(流れ作業的でも)続いているみたいだし、
真剣にお祈りされてる方々も勿論いらっしゃる。
いや、本来はそんな方々だけが集まる所だったんだろうけど、
何にしたって、奇跡、の掴み所のなさと言ったら・・。
その時その人の捉え方によって、生まれもすれば死にもする。
素朴な疑いを持つ人たちに対する神父さんのスルースキル・・
もとい(笑)考え方や導き方、心得てるなぁ。
宗教色が強そう~に見えて、意外とざっくばらんだった雰囲気は、
良くも悪くも、ある種の構えを取っ払ってくれたかも?

観光地ルルド(コラコラ)に興味あったけど、
やはりもっと興味深かったのはそこに集まる人達の内面。
奇跡?に対する羨望や嫉妬わらわら~な方々もだけど、
介護長セシルと新米介護士マリア、
そして地味なおばさん(誰・・笑)がとても心に残った。

登場してすぐに、セシルの髪型がやけにピッタリ貼りついてるね~?
って違和感があったんだけど、まさか本当に・・とは・・。
それでも、何事もない様にお仕事頑張ってて(しかも介護職)
彼女はその境遇に毎日どう向き合っていたんだろう?
だからこそ日々に意味があると思っていたのかな?
もしかしたら少しの奇跡でも信じてたかもしれない?
多く語られないから、色々と考えてしまって・・胸つまされたわ・・。

「新たな生きがいを求めてこのシゴトはじめました!」
・・みたいにクリスティーヌの前で豪語(?)する新米介護士には
何なの~動けない彼女に向かって・・このデリカシーのなさは?
「冷やし中華はじめました!」じゃないんだからさ~・・
とか思ったけど、案の定、どんどん仕事イイカゲンになるし~;;
で、そんなんに限って、名前がマリア。(笑)

地味なおばさん・・は、あの、クリスティーヌと同室の方ね。
とても信心深い方の様で・・?クリスティーヌの車椅子を押して、
どんどん前の方に言ってご利益得ようとしたのは、
彼女の中に何かの後悔や決心があったのかな?
もしかしたら、自分の身内とクリスティーヌを重ねてたのかな?
でも、クリスティーヌの奇跡?の現場に常に居合わせたので、
このおばさんこそが、奇跡請負人、だったんだ!
とかもチラッと・・ Σ\( ̄ー ̄;ナンデヤネン  
一番目立たない人だったけど、一番何か事情がありそうな気がした。

そして、奇跡が起きた?女性クリスティーヌ。
特別信仰に篤い訳でもない、ごく普通の女性だったけど、
彼女の気持ちも・・どうだったんだろうなあ・・。
彼女が物語の中心だけど、とにかく感情を表に表さない。
身体が不自由になってから、もうだいぶ経つんだっけ?
もはや余計な感情などない方が生きやすい・・
(そう言う時ってあるよね・・)って状態なのか・・
唯一、好みらしい男性にはちょっとだけ微笑んではいたけど。
そんな彼女だったので、あの最後は・・
先がどうなっても、大きな動揺はない(見せない)のかもしれないけど、
もし元に戻った場合、「ホラやっぱり信仰が足りないからよ」
なんて、変に後ろ指さされたり人格否定されると、
身体の事にも増して傷つきそう・・とか思うと可哀想で・・。
奇跡の裏側には信仰の落とし穴もある気がする。

奇跡認定・・へえ~そんなの受けないといけないんだ~。
不思議な事も、不思議なだけでほってはおけないのね。
医学的に見た状態のが信用出来て安心だと思う反面、
そんな方向からだけでは計り知れない物もある・・
んじゃないのかな、って、思う自分もいる・・ 
し、そんな瞬間を実は求めている・・と言うのも本音。
それが、奇跡、なのか、気休め、なのか、
希望、なのか、開き直り、なのか、わからないけれど。
あ、天邪鬼、・・ですか?(汗)

ところで、ベスト巡礼賞って・・何~?(笑) 
何をどうしたらベストなの?
奇跡が起こってベストなら、起こらないとワースト? 
わからん・・。 
そもそも、そんなのに何の意味が?
つるデミー賞のがまだ有意義だと思う!\( ̄ー ̄;墓穴墓穴・・

クリスティーヌ演じてたテステュー、赤い帽子が似合ってたね。
「迷宮の女」以来、気になる女優さん。
で、マリアは、レア・セドゥだったけど、
まだ若くてちょっとぽっちゃりで田舎の女の子っぽかったわ。
これが、後にはアブナイ系いい女になるのね~(←勝手な印象)
他にも、何となくどこかでお会いした様な?
って感じの方々が大勢出ていらして、
自分も一緒に観光・・もとい、お参りに行った様な気にさせられたわ。


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(監・脚)ジェシカ・ハウスナー
(主)シルヴィー・テステュー レア・セドゥ ブリュノ・トデスキーニ エリナ・レーヴェンソン ゲアハート・リーブマン リンデ・プレロク ハイディ・バラッタ フーバート・クラマー ヘルガ・イリッヒ



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