ルート225

なかなか家に帰ってこない弟ダイゴを、母の言いつけでしぶしぶ迎えに行った14歳のエリコは、その帰り道が何故かいつもの景色とは違っている事に気付く。そして2人が家に戻ってみると・・



・・そこに両親の姿はなかった・・。

原作は、芥川賞作家・藤野千夜の同名小説。
「ルート225」は、エリコとダイゴが通る道(route)225号線と、
平方根(root)255→15(歳)のダブルミーニングだそう。

突然、不可解なパラレルワールドに迷い込んでしまう姉弟。
そこがどう言う場所なのか、過去なのか未来なのか、はたまた死後の世界なのか、見ている間ずっと考えていたんだけど、それはもうアヤフヤなまま・・。
なので、その辺は全然スッキリしないんだけど(特に犬を連れたお嬢さん・・弟の同級生にしてはやけに大人・謎)
でも、ある日突然、現実的に考えられる何らかの出来事で両親を失い、姉弟だけになってしまったとしたら・・
・・って考えてみると、理解したくないくらい理解出来てしまう世界だったので、見終わってから、なんだか泣けた~;;
何でもない普通の町の描写が音楽と溶け合っていて、まるで知ってる場所みたいに心地良かったし、
久しぶりに、好みの邦画ファンタジーに当たったわ~って感じ。
だいたいこの作品、聞いた事もなかった。ゞ( ̄∇ ̄;

見るからに気の強そうな姉と、見るからに気の弱そうな弟のコンビがとても微笑ましい。
意地っぱりな姉が、今まで、その齢ゆえに気付かなかったり無視して来た物事や人達に、感謝したり立ち向かっていったりして・・平然とした態度に少しだけ見えるそんな気持ちの変化が見ていて嬉しかったりも。

多部未華子はCM等で知ってるくらいで、そのイメージから、単なるお嬢さんタイプのタレントかと思っていたんだけど、それが、この作品を見て全然違ってたことがよくわかったわ~。
ここではまだ、子供と大人の間の宙ぶらりんな、構えた風な中性的な魅力が溢れていて、物語が始まるや否や、ちょっと見ただけでも、その存在感にびっくり。
この作品で、すごく先が楽しみな女優さんの1人になりました♪
・・と言いつつ、NHK朝ドラ、いつも見るの忘れてるけど。(汗)

弟役の岩田君もすっごく良かった~かわいかった~。
姉に全然似てないふっくらおっとりタイプで、でも内に秘めた芯の強さがいじらしかったわ~。

【ネタバレあり!】・・は【感想リストにて】

(監)中村義洋 (脚)林民夫 (原作)藤野千夜
(主)多部未華子 岩田力 崔洋一 梅沢昌代 田中要次 石田えり 嶋田久作 石原裕太 小南千明 枚田菜々子 市川春樹 小笠原翼


ルート225 [DVD]
ハピネット
2006-09-29

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